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-ここは新妻ぱらだいす!- メーカー: |
タイトル的に人妻ゲームの代表シリーズになってくれても罰は当らなそうなのに、毎回どこかしらかのピントが外れてしまってる『人妻x人妻』シリーズの第三弾です。第三弾なのに『1.5』という、3歩歩いて2歩下がる様なタイトルになってるのは『1』の後日談的な話だからという理由のようです。 《策略によって望まない結婚をさせられそうになっていた思い人、織作晶を救け出し、晴れて夫婦となった大島優介。恩人の世話でドラマの助監督という仕事も手にし、順風満帆な幸先に見えた彼にも困った出来事が。それは経験不足と緊張のために、うまく初夜が迎えられなかったことだ。果たして優介は幸せな夜の生活を手にすることができるのか》 というのが話のあらまし。ヤングアニマルなんかでマンガとして連載したら、単行本が17巻くらい出そうなほどの人気マンガになりそうです。まー、そういうのを狙ったんでしょうけどね。 ゲームのほうは日中にシナリオを読ませ、夜に愛する奥さんの晶と性のレッスンAtoZ。シナリオは主に2つのルートがあり、たまに出てくる選択肢の選び方によって、分岐していくことになります。 メインはもちろん夜の生活の部分。ウリのおさわりHモードではDOS時代のエロゲーによく見受けられた、躯の部位をマウスでクリックすることによりキャラクターの興奮度を上げるというシステムを採用。昔を知ってる人には懐かしく、知らない人の目には新鮮に映るこのシステムに、うまい具合に接触部位を選んでいくことで発生する最大3Hitのコンボや、最近のエロゲーらしく、声を加えるなどのアレンジを施した結果、楽しめてエロいというエロゲーの理想のゲームパートに仕上がってます。マンション管理なんかより数十倍面白い。遊びの過程がエロで、その成否がボーナスHという更なるエロに直結。これこそエロゲーのゲームパートですよ。 ある程度の修練を積むと、別の体位やお風呂シチュエーションなど、ドンドコ種類が増えていきます。種類毎におさわりHのコンボの組み合わせなども変わり、ゲームに慣れないうちは通常Hのクリアも覚束ないのですが、数回の繰り返しプレイでゲームに慣れて、コンボを把握することで、夢の完全クリアもそう難しいことではないと思えるようになってきます。や、それでも実際は完全クリアは難しいんですけど。 エロはこれだけでなくイベントで発生するものも用意され、それがアクセントとなり、普段のおさわりHのパートが早々と飽きられることを防止。やればできるんじゃん、Discovery ……。 エロの中身も、ちょっとばかし展開が性急ではありますが、セックスに対して初心者マークのカップル二人が段々にエロくなっていく過程が書かれ、雰囲気のあるCGと共にしっかりとエロを全面に押し出してくれてます。ルート次第見られる、浮気や3Pなどのイベントエロも同様です。 CGのほうは、原画をシリーズ通じて同じ人が担当。BADEND用に旧作の絵が入ってるんですが、これと見較べれば一目瞭然。上手になってますね。絵に独自性があるのは似たような絵ばかりが散見される昨今のエロゲーシーンではかなりのアドバンテージだと思います。エロ絵の構図がバリエーション豊富に描けるのも、実質ヒロインが一人のこのゲームを凡作にしない一助になっていると言えます。 声優の質も高めで、シリーズのレギュラーと言える『晶』役の人の演技力もさることながら、サブヒロインの『温子』の声もなかなかです。普段あっけらかんと喋る人がエロパートでアンアンと激しく喘ぐことにエロスを感じる人には堪らんものがあるんじゃないでしょうか。オレのことなんですが。 シナリオは晶との新婚生活を軸に、主人公の仕事場での七転び八起きとサブヒロイン三崎温子とのやり取りを絡ませ、終盤で上手にまとめられています。原画の人のレベルアップばかりが目につく『1.5』ですが、シナリオライターも原画の人に負けないくらいに著しく成長してるようです。以前のシリーズではオチで躓くこと多かったし。ただ、定番になってきた特撮系のパロディキャラはそろそろウザく感じるようになってきました。天野英世出すなら龍騎ネタじゃなくて、星雲仮面で攻めるべきだしな。 エロゲーとして見るとかなり優良なソフトです。これまでのシリーズのようにゲームパートのテンポの悪さもなく、ただ闇雲に人妻撃墜のためにマンション運営という、『?』なゲームでもなく、エロのエロによるエロのためのエロいゲームパート。しかも面白い。ここ最近の中堅メーカーでは見ることが稀な“楽しく遊べるエロゲー”ではないでしょうか。 が、ヅマゲーとしてはどうか。 正直なところを吐露すると、これはヅマゲーじゃないよね。メインのお相手は確かに人妻。だけれども、それは設定だけの話であって、話の内容から言えば、同棲とか恋人同士という設定でも構わないわけで。他のヅマ好きさんはどうかは知らないけど、オレはこれを“ヅマゲー”と言うには少々やぶさかであります。 端的に言うと、自分の奥さんという設定では股間に訴えるものがないのです。オレが好きな人妻モノというのは、世の中の酸いと甘いをそれなりに知った他人の奥さん(今でも旦那を思っているというのなら未亡人でも可)が、旦那以外の男(主人公)を好きになり、いけないことだと頭では理解しつつも、気持ちを抑えられなくなって遂には……。というカタチなのです。 いいえ。そこに明確な“他人の奥さん”と世間から認められる『既婚者』というレッテル、契約履行中の証である、左手の薬指に架せられた鎖が光るだけで、背徳感と、それに繋がる興奮度は段違いなのです。簡単に言うと禁忌を犯す、犯させるってことです。ですが、今回の『1.5』にはそれがない。新婚という設定にはヒロインの『晶』が他の男を眼中に入れる余地がないのね。悲しいことに。だから、いくらゲームパートが面白くて、それだけで評価するなら一流のエロゲーであっても、ヅマゲーとしては2流。合わせて割ってタイトルと同じく、1.5流というのがオレの評価なのです。 ところが、この『1.5』の登場に因って、俄然『ヅマゲー』としての輝きを発揮するソフトが誕生しました。そう、前作である『人妻x人妻2』です。これにも『1.5』のヒロインの大島晶が登場してるんですが、彼女、『2』の主人公(『1』『1.5』の主人公とは別人)とのエロがあるのです。しかもCGが少ない割になかなかエロい。で、この『1.5』をやってからあらためてそのエロシーンを見るとエロさが『なかなか』から『すごいことに』へ大躍進のレベルアップ。『ドラクエIII』でレベル1キャラではぐれメタルを倒したごとくと言えばわかっていただけますでしょうか、そんくらいのレベルアップです。 浮気はダメだと自分で言ってたくせに! 信じてたのに! 憤りながらもいやらしい笑みを浮かべるオレの顔、樹齢500年の杉の木のように空を見上げるオレの股間。『1.5』では甘い新婚生活をこれでもかと見せつけられただけに、『1』から『2』をやった時とは比べ物にならないほどに大・興・奮。 というのが、長年ゲームをやってきたオレがゲームを評価する際に大前提とする信条なんですが、もー、ごめん。これだけは例外にさせてもらうわ。もらいます。 DIscovery、『1』の『録りおろし』版のように、『2』の改訂版も出してくれないかしら。『晶大盛り』とか銘打たれて出されたら空だって飛べそうなんですが。湖の水だって飲み干せそうなんですが。 つーわけで、ヅマスキーさんには『2』とセットでの運用をオススメしときます。このゲームに倣って言うなれば、2Hitコンボで。 5/6/2002 |